ノコギリハリアリ その2

ノコギリハリアリ亜科

ノコギリハリアリ属

日本には4種分布しますが、岐阜県にはノコギリハリアリのみが確認されています。


ノコギリハリアリ( Stigmatomma silvestrii ):全県に分布します。体長:4mm。  

林内の土中に営巣し、主にジムカデ類を狩って幼虫に与えます。 今回、飼育下でイッスンムカデ?とジムカデを与えたときの捕食の様子を紹介します。  


写真①:ムカデに嚙みつくノコギリハリアリの働きアリ。関市 飼育10.V.2019

写真②:しばらくすると、働きアリにより多くの幼虫が運ばれてきた。関市 飼育 10.V.2019

写真③:運ばれてきた幼虫は、自力でムカデの柔らかい部分に食い込んでいく。働きアリは周りでそれを見守る。関市 飼育 10.V.2019

写真④:働きアリは鋭い大顎をもつが、幼虫はそっと挟んで運ぶ。関市 飼育10.V.2019

写真⑤:ジムカデを攻撃する働きアリ。関市 飼育 12.V.2019

写真⑥:ノコギリ状の大顎で噛んで何度も毒針で攻撃する。関市 飼育 12.V.2019

写真⑦:ジムカデの体内に頭部を突っ込むノコギリハリアリの幼虫。関市 飼育 14.V.2019

写真⑧:中央左に女王アリ。関市 飼育 10.V.2019

写真⑨:女王アリは自分の幼虫を大顎で噛んで体液を染み出させ、それを吸って自らの栄養にしていることが知られている。関市 飼育 15.V.2019

岐阜のアリ

このサイトでは岐阜県内に生息するアリ類やアリの巣内で暮らす生きものを紹介します