アリジゴク(コマダラウスバカゲロウ)

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アリジゴク(コマダラウスバカゲロウ):コマダラウスバカゲロウの幼虫はいわゆる「アリジゴク」だが、砂の中ではなく地衣類が生えた場所に生息している。周囲の地衣類を体に付着させ、大あごを左右に大きく広げ、近くを小昆虫などが通りかかるのをひたすら待ちます。今回はコマダラウスバカゲロウ(山梨県北杜市産、酒井春彦氏採集)の採餌行動を紹介します。


写真①:コマダラウスバカゲロウの幼虫上を歩くシベリアカタアリ。アリは幼虫の存在に全く気づかない。飼育 VII.2019

写真②:左が頭部である。立派な大あごをもっている。周囲の地衣類を体に付着させるため、地衣類の種類により緑色のものから茶色のものまでいろいろいるようである。飼育 VII.2019

写真③:絵筆で表面の地衣類を取り除くと、黒っぽい頭部が現れる。青緑色の腹部には黒い斑紋があり、両側の突起には剛毛が生えている。飼育 VII.2019

写真④:エサとして与えたホソウメマツオオアリの大型ワーカーと幼虫。ただし、反撃されるといけないので、アリは弱めてある。飼育 VII.2019

写真⑤:ホソウメマツオオアリのオスアリを捕らえた幼虫。飼育 VII.2019

写真⑥:チャタテムシを捕らえた幼虫。地衣植物から大あごだけが出ているように見える。飼育 VII.2019

岐阜のアリ

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