アリジゴク(コマダラウスバカゲロウ)その2

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アリジゴク(コマダラウスバカゲロウ):コマダラウスバカゲロウの幼虫はいわゆる「アリジゴク」だが、砂の中ではなく地衣類が生えた場所に生息している。周囲の地衣類を体に付着させ、大あごを左右に大きく広げ、近くを小昆虫などが通りかかるのをひたすら待ちます。

コマダラウスバカゲロウの幼虫が繭を作り、成虫になりました。その時の様子を紹介します。

写真①:コマダラウスバカゲロウの顔。ウスバカゲロウに比べ少し弱々しいが、白い触角が美しい。飼育 VIII.2019

写真②:コマダラウスバカゲロウを横から。脚の黒と黄色の配色も美しい。飼育VIII.2019

写真③:これまで全く動かなかった幼虫が腹部を左右に動かし始めた。飼育 VIII.2019

写真④:幼虫は周囲に糸状の構造を積み上げていく。飼育 VIII.2019

写真⑤:あの大きな大あごをもつ幼虫はどのように繭を作っていくのだろうか?もし、口から糸を吐くとすれば、大あごが邪魔になり丸い繭は作りづらい。よく見ると、腹部末端(写真矢印)から糸状のものを出しているようだ。飼育 VIII.2019

写真⑥:繭が完成した。飼育 VIII.2019

写真⑦:繭を作り始めてから24日目(ただし、クーラーの部屋で飼育)の朝、繭に脱出口と脱皮殻(矢印)が見られた。飼育 VIII.2019

写真⑧:翅が美しい成虫が羽化した。飼育 VIII.2019

岐阜のアリ

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