ナワヨツボシオオアリ その2

ヤマアリ亜科

オオアリ属:熱帯から亜熱帯に広く分布し、日本では29種が知られています。


ナワヨツボシオオアリ( Camponotus nawai ):本州(太平洋岸)、四国、九州、琉球列島(奄美大島以北)に分布します。岐阜県南部の枯れ枝内に営巣する樹上性のアリです。体長:4~4.5mm。


 ナワヨツボシオオアリは本州中部太平洋岸の個体群と紀伊半島や四国産の個体群とでは腹柄節の形態や色彩等に差異があることが知られています。今回は三重県志摩半島付近のナワヨツボシオオアリ腹部に見られる円紋の変異を紹介します。


写真①:同一巣内の円紋変異。左の働きアリには円紋がなく、右の個体には通常の円紋がある。三重県鳥羽市 26.IX.2016

写真②:ナワヨツボシオオアリの初期巣。脱翅女王アリの腹部には明瞭な円紋がある。三重県志摩市 26.IX.2016

写真③:写真②の巣の働きアリには円紋がない。三重県志摩市 26.IX.2016

写真④:ほとんどが無紋型の働きアリをもつ大きな巣。この巣では数頭にかすかな円紋が観察された。三重県志摩市4.XII.2019

岐阜のアリ

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