アリジゴク(クロコウスバカゲロウ)その1

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クロコウスバカゲロウ:ウスバカゲロウが寺社の軒下など雨のかからない場所に生息するのに対して、このクロコウスバカゲロウは海岸や河川の砂地に生息します。幼虫はいわゆるアリジゴクですり鉢状の巣を作り、アリなどの小昆虫が滑り落ちてくるのを待ちます。初夏に砂の中で繭を作り成虫へと変身します。幼虫(アリジゴク):10mm程度、成虫:30mm程度。


写真①:ウメマツオオアリの大型働きアリをとらえた幼虫。関市 18.V.2020

写真②:河原の砂地にあった生息地。関市15.V.2020

写真③:生息地の砂地に点々と造られたすり鉢状の巣。関市 15.V.2020

写真④:砂の中から取り出した幼虫。関市 15.V.2020

写真⑤:アリジゴクの頭部裏面。ウスバカゲロウ(右)に比べてクロコウスバカゲロウ(左)は黒い斑紋が薄く小さい。岐阜市、関市 19.V.2020

写真⑥:カワゲラの一種をとらえる。関市 15.V.2020

写真⑦:自分の体の何倍もある蛾の幼虫をとらえる。関市 15.V.2020

写真⑧:クロオオアリをとらえる。頭部などの固い部分は口器か首の柔らかい所から大あごをさして体液を吸汁する。関市28.V.2020

写真⑨:エサの大きさで吸汁時間は異なる。エサとしてウメマツオオアリを与えた場合、女王アリで約1時間、大型働きアリで約40分、小型働きアリで約20分程度である。関市 飼育VI.2020

岐阜のアリ

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