アメイロオオアリ

岐阜県以外のアリ

ヤマアリ亜科

オオアリ属:熱帯から亜熱帯に広く分布し、日本では29種が知られています。


アメイロオオアリ( Camponotus devestivus ):本州、四国、九州、屋久島、琉球列島で記録されています。頭部と腹部は褐色から黒褐色、それ以外は黄褐色のスマートなアリです。枯れ竹、枯れ枝、朽ち木などに営巣する夜行性のアリで、8月から10月にかけて結婚飛行が行われます。愛知県での採集記録があり、岐阜県南部の河川敷林などに生息する可能性は高いと思われますが未発見です。体長:7~10mm。


今回は神奈川県真鶴町産(採集者:酒井春彦氏)のアメイロオオアリを紹介します。


写真①:横から見たアメイロオオアリの小型働きアリ。体には立毛が少なく、細長いアリである。神奈川県真鶴町 飼育 VIII.2020

写真②:小型働きアリを正面より。触角柄節は長く頭部後縁を大きく超える。神奈川県真鶴町 飼育VIII.2020

写真③:この巣は脱翅女王1頭、小型働きアリ3頭の巣作りまもない初期のコロニーだった。臆病な性質で日中はほとんど活動しない。神奈川県真鶴町 飼育VIII.2020

写真④:女王アリの顔。頭盾(矢印)は前方に突出し、突出部分は方形でその前縁は直線状である。また、大あごには6~7歯ある。神奈川県真鶴町 飼育VIII.2020

写真⑤:アメイロオオアリの前胸には立毛はなく近似種のケブカアメイロオオアリとは容易に識別できる。奄美大島 採集日29.XII.2011

写真⑥:南西諸島に生息するケブカアメイロオオアリ。アメイロオオアリに似るが前胸や頭部に多くの立毛をもつ。沖縄島 採集日29.XII.1984

岐阜のアリ

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