ハヤトゲフシアリ

ヤマアリ亜科

トゲフシアリ属


ハヤトゲフシアリ( Lepisiota frauenfeldi ):2017年7月、名古屋港で発見された外来のアリです。南ヨーロッパ原産で人為的に分布を拡大し、ついに日本に上陸しました。このアリは別名「Browsing ant(ブラウジング アント)」とか「アリ食いアリ」と呼ばれ、攻撃性が強く他のアリなどの小昆虫や節足動物を襲うことが知られています。本種はヒアリのように腹部に針をもたないため、人への直接的な被害はありませんが、アルゼンチンアリ(特定外来生物)のような生態系攪乱者になることが危惧されています。体長3~4mm


写真①:カイガラムシを保護し、甘露を得ている。将来、農業に対する被害も心配される。愛知県 23.VII.2017

写真②:働きアリ。脚や触角が長く、胸部中央部が細くくびれるのが特徴。愛知県 23.VII.2017

写真③:働きアリの腹柄節。「ハヤトゲフシアリ」の名前は、動きが猛烈に早く、腹柄節の背面に1対の刺状の突起(矢印)を持つことに由来する。愛知県産

写真④:甘露を求めてカイガラムシを訪れる。愛知県 23.VII.2017

写真⑤:集めた甘露を他の働きアリに与える。愛知県 23.VII.2017

写真⑥:彼らは攻撃性が強く、小動物をとらえて巣に持ち帰りエサとする。愛知県 23.VII.2017

写真⑦:巣内の様子。働きアリと多くの繭が見られる。愛知県26.VII.2017

写真⑧:巣内の様子。中央下にオスアリ、他には働きアリ、幼虫や卵が見られる。 愛知県 2.VIII.2017

写真⑨:オスアリと働きアリ。愛知県 2.VIII.2017

写真⑩:女王アリと働きアリ。愛知県 26.VII.2017

写真⑪:巣内には多くの女王アリが存在する。アルゼンチンアリと同様に女王アリは働きアリとともに歩いて周りの巣に移動するようで、多雌多巣性のスーパーコロニーを形成する。愛知県 26.VII.2017

岐阜のアリ

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