岐阜県以外のアリ
トゲハダカアリの兄弟殺し その1
ハダカアリ類には有翅型オス以外に無翅型オスを生産する種類や無翅型オスのみを生産する種類が知られています。また無翅オス間には闘争が見られ、これらの無翅オスは羽化中や羽化直後の無翅オスを攻撃し、相手を死に至らしめることが知られています。今回、三重県産トゲハダカアリ( Cardiocondyla itsukii )の飼育中に観察された無翅オス間闘争(兄弟殺し)を紹介します。
写真①:もともと巣内に存在した無翅オス個体(兄)が、あとから羽化してきた無翅オス個体(弟)を攻撃する。三重県紀北町 飼育 2018
写真②:無翅オスは羽化後すぐに巣内パトロールを始める。幼虫や蛹の間に潜ることもある。三重県紀北町 飼育 2018
写真③:巣内パトロール中、羽化を始めた無翅オスを見つけ興味を示す。三重県紀北町 飼育 2018
写真④:羽化中の無翅オスの胸部にかみつき、攻撃を開始する。三重県紀北町 飼育 2018
写真⑤:かみつく場所は、首が多い。三重県紀北町 飼育 2018
写真⑥:さらに首にかみつく。三重県紀北町 飼育 2018
写真⑦:胸部にかみつく。三重県紀北町 飼育 2018
写真⑧:時おり離れて、再度戻り攻撃を繰り返す。三重県紀北町 飼育 2018
写真⑨:また、首にかみつく。三重県紀北町 飼育 2018
写真⑩:腹柄節にもかみつく。三重県紀北町 飼育 2018
写真⑪:離れては攻撃を繰り返す。三重県紀北町 飼育 2018
写真⑫:攻撃されている側は、まだ羽化中である。三重県紀北町 飼育 2018
写真⑬:相手が幼虫などの下に逃げようとしても執拗に攻撃する。三重県紀北町 飼育 2018
写真⑭:その後、攻撃を受けた個体は動かなくなった。三重県紀北町 飼育 2018
写真⑮:死体は幼虫のエサかゴミ捨て場に運ばれる。三重県紀北町 飼育 2018
写真⑯:幼虫のエサになった無翅オスの頭部。 三重県紀北町 飼育 2018
写真⑰:ゴミ捨て場に捨てられた無翅オス。 三重県紀北町 飼育 2018
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