アギトアリ その2

岐阜県以外のアリ  

 ハリアリ亜科  

アギトアリ属:世界には65種が記録され、日本には2種が分布します。大顎は長く直線状で、左右180度に開くことができます。   


アギトアリ( Odontomachus monticola ):従来は九州(鹿児島)と屋久島を含む大隅諸島に分布していましたが、近年、北九州市や本州(岡山、大阪、三重、神奈川、東京)で発見されています。日本産ハリアリ類では最大種で、体色は赤褐色から黒褐色です。体長:10mm程度。   


今回は三重県産の脱翅女王の単独飼育の例を紹介します。過去に2度挑戦しましたが、2度とも働きアリの羽化にはいたりませんでした。


写真①:飼育後、すぐに産卵を始めた。女王アリはやさしく卵をくわえる。三重県産 飼育

写真②:羽化した初令幼虫をくわえる。三重県産 飼育

写真③:エサを与えられた初令幼虫と卵。三重県産 飼育

写真④:初令幼虫の背中には丸い突起がある。三重県産 飼育

写真⑤:背中の丸い突起で壁に付着する。三重県産 飼育

写真⑥:女王アリはエサを幼虫の口元に置く。三重県産 飼育

写真⑦:成長した幼虫は糸をはき、繭を作り始めた。三重県産 飼育

写真⑧:幼虫は蛹化に失敗し、その後女王アリに食われた。三重県産 飼育

岐阜のアリ

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