ヒラアシクサアリ

ヤマアリ亜科  

ケアリ属:日本には18種が記録されています。岐阜県には16種が確認されています。 


ヒラアシクサアリ( Lasius spathepus ):北海道、本州、四国、九州に分布します。以前、クサアリモドキと呼ばれていたものが、ヒラアシクサアリに改名されました。樹木根部の空洞に営巣することが多く、アリ道を作ってアブラムシに集まり甘露を主なエサとしています。トビイロケアリの巣に侵入し、一時的社会寄生することが知られています。 岐阜県全域に分布しますが、特に南部に多く生息します。体長:4~5mm。


写真①:働きアリ。腹柄節の先端は尖り、横から見て前縁下方に角(矢印)をもつ。岐阜市 29.III.2015

写真②:生きたゾウムシを巣に運ぶ働きアリ。岐阜市 18.V.2018

写真③:結婚飛行のために巣口付近に出現した有翅虫。高山市 25.VII.2016

写真④:巣口付近で外の様子をうかがう有翅虫。各務原市 18.VII.2016

写真⑤:有翅女王。女王アリの触角柄節や脚は平たくつぶれた形状で、全身黒色で強い光沢があり多くの立毛を持つ。各務原市 18.VII.2016

写真⑥:オスアリ。岐阜市 17.VI.2015

写真⑦-1:結婚飛行後の脱翅女王をトビイロケアリと一緒に飼育してみた。飼育 2014

写真⑦-2:直ぐに受け入れられた。飼育 2016

写真⑦-3:1か月も経たないうちに多くの卵を産み始めた。飼育 2016

写真⑦-4:その後、卵は孵化し幼虫が出現したが、トビイロケアリを追加した直後、ヒラアシクサアリの女王は殺された。飼育 2016

岐阜のアリ

このサイトでは岐阜県内に生息するアリ類やアリの巣内で暮らす生きものを紹介します