ヤマアリ亜科
トゲアリ属:日本には4種が知られています。
トゲアリ( Polyrhachis lamellidens ):本州・四国・九州に分布します。立木のうろや根際の空洞に営巣することが多い。トゲアリの女王アリはクロオオアリやムネアカオオアリの巣に侵入し、その巣の女王アリを殺してその巣を乗っ取ります(一時的社会寄生)。岐阜県では全域に生息しますが、ほとんどが小規模な巣です。体長:7~8mm。
写真①:栄養交換をする働きアリ。池田町 5.IX.2015
写真②:働きアリの頭部、腹部と脚は黒色で胸部と腹柄節は赤色。池田町 3.IV.2015
写真③:危険を感じると警戒態勢をとる。胸部には前・中・後部に各1対の刺をもち、さらに腹柄節には釣針状の大きく発達した1対の突起をもつ。池田町 2.V.2014
写真④:トビイロケアリに襲われる働きアリ。岐阜市 21.IX.2017
写真⑤:エサを運ぶ働きアリ。岐阜市 30.IX.2016
写真⑥:猛禽類の食べ残した野鳥の肉に群がる働きアリ。岐阜市 6.VI.2016
写真⑦:羽根についたわずかな肉に群がる働きアリ。岐阜市 6.VI.2016
写真⑧:有翅女王アリ。前胸部に鋭く尖った一対の刺をもつ。池田町 5.IX.2015
写真⑨:女王アリは腹柄節以外黒色で強い光沢がある。池田町 5.IX.2015
写真⑩:オスアリ(右)と働きアリ。池田町 5.IX.2015
写真⑪:オスアリ。全身に多くの長毛をもち、腹柄節背面に一対の突起をもつ。池田町 5.IX.2015
写真⑫:クロオオアリの女王を殺して、寄生に成功したトゲアリの女王アリ(中央)。飼育
写真⑬:トゲアリの女王アリ(中央)の胸には前後に各1対の刺、腹柄節には後方に長く伸びた1対の突起をもつ。飼育
写真⑭:ムネアカオオアリから攻撃を受けるトゲアリの有翅女王アリ。飼育
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