サトアリヅカコオロギ

その他の生きもの  

サトアリヅカコオロギ( Myrmecophilus tetramorii ):本州、四国、九州に分布します。トビイロシワアリの巣内に見られるアリヅカコオロギの仲間です。丸い体型で翅をもたずアリの巣内を素早く動き回っています。体長:1.7~1.9mm。


写真①:巣内でアリに出会うと素早く逃げる。揖斐郡大野町 16.IV.2019

写真②:アリの巣内を動き回るサトアリヅカコオロギ。揖斐郡大野町 16.IV.2019

写真③:ときおりサトアリヅカコオロギの方からアリや幼虫に近づくことがある。 アリの運び込んだ餌やアリの幼虫を食べることが知られている。揖斐郡大野町 16.IV.2019

写真④:アリの中に入っても攻撃されない。揖斐郡大野町 16.IV.2019

写真⑤:アリの体をなめるような行動をする個体。アリヅカコオロギ類はアリの体表にある巣仲間識別物質を奪って自分の体に吸着させ、アリからの攻撃を逃れているようである。揖斐郡大野町 16.IV.2019

写真⑥:強い刺激を受けて擬死する個体。跳躍のための後脚は大きく発達している。また、メスは立派な産卵管(矢印)をもつ。揖斐郡大野町 21.X.2016

岐阜のアリ

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