アリジゴク(ウスバカゲロウ)

その他の生きもの  

アリジゴク(ウスバカゲロウ):幼虫(いわゆる蟻地獄)は雨風を避けられる軒下などのサラサラの土にすり鉢状のくぼみを作り、その底で大あごを広げて滑り落ちてくるアリやダンゴムシを待ちます。梅雨の頃、土の中で蛹になり成虫(ウスバカゲロウ)へと変身します。幼虫(アリジゴク):10mm程度、成虫(ウスバカゲロウ):35mm程度。  


写真①:ウスバカゲロウの顔。カゲロウの名があるが、カゲロウ類とは縁遠い。頭部の外見は触角が長いイトトンボに見える。立派な大あごをもつので、おそらくは肉食だろう。  岐阜市 飼育VI.2019

写真②:遊歩道脇に作られたすり鉢状のくぼみ。岐阜市1.VI.2019

写真③:すり鉢の底で大あごを広げる幼虫。岐阜市1.VI.2019

写真④の1:土の中から取り出した幼虫。幼虫は後ろ向きにしか進めない。岐阜市 1.VI.2019

写真④の2:幼虫の体表面の土を絵筆で除いてみると、黒色の模様が現れた。岐阜市 1.VI.2019  

写真④の3:体全体に剛毛が生えている。岐阜市 1.VI.2019

写真⑤:くぼみに落ちたハヤシクロヤマアリを大あごでしっかり捕獲する。体の柔らかい部分から消化液を注入し、その後吸汁する。岐阜市1.VI.2019

写真⑥:成長した幼虫は糸をはいて土で丸い繭を作る。岐阜市 飼育 VI.2019

写真⑦:土の繭を開いてみると、幼虫が丸まって入っていた。岐阜市 飼育 VI.2019

写真⑧:幼虫はその後、蛹になった。岐阜市 飼育 VI.2019

写真⑨:羽化直前の蛹。岐阜市 飼育 VI.2019

写真⑩:羽化は突然始まった。あっという間に蛹の皮を脱ぎ、木の枝に上り翅を伸ばし始めた。岐阜市 飼育 VI.2019


写真⑪:半分以上の翅が伸びた。岐阜市 飼育 VI.2019

写真⑫:ほぼ全体が伸びた。岐阜市 飼育 VI.2019

写真⑬:完全に翅が伸びた。岐阜市 飼育 VI.2019

写真⑭:羽化が終わったウスバカゲロウ。黒真珠のような複眼と透き通った翅が美しい。岐阜市 飼育 VI.2019

岐阜のアリ

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