アシジロヒラフシアリ

岐阜県以外のアリ

カタアリ亜科

ヒラフシアリ属

日本にはヒラフシアリとアシジロヒラフシアリの2種が知られています。

アシジロヒラフシアリ( Technomyrmex brunneus ):九州南部から南西諸島に分布し、マングローブ林では優占種です。働きアリが数百万を超える巨大なコロニーを形成します。また、関東地方の植物園(温室内)で発見されたことがあります。


今回は、2017年2月に和歌山県串本市の自然環境下での生息確認と、その際の観察・飼育記録を紹介します。


写真①:死んだ個体を運ぶ働きアリ。体は黒色で脚の先(付節)が黄褐色である。和歌山県串本市 II.2017

写真②:海岸沿いの生息地。和歌山県串本市 II.2017

写真③:枯れ枝や乾いた朽ち木内で越冬していた。アシジロヒラフシアリの巣内には有翅女王やオスアリ、さらに無翅の職蟻型女王やオスが存在するが、冬季のためいずれも存在しなかった。和歌山県串本市 II.2017

写真④:室温で飼育したところワーカーが産卵を始めた。飼育 和歌山県串本市IV.2017

写真⑤:アシジロヒラフシアリの幼虫はワーカーの栄養卵のみで育てられる。飼育 和歌山県串本市 IV.2017

岐阜のアリ

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