ヒラズオオアリその2

ヤマアリ亜科  

オオアリ属  


ヒラズオオアリ( Colobopsis nipponicus ):本州南岸、四国、九州、小笠原諸島、琉球列島に分布します。岐阜県内では南部で生息が確認されています。樹上性のアリで大型働きアリ(兵アリ)と小型働きアリの明瞭な2型を示します。兵アリと女王アリの頭部前方は切断されたようになっており、兵アリはこの平になった頭部を使い内側から巣口を塞ぎ、他者の侵入を防ぎます。体長:大型働きアリ5mm、小型働きアリ2.5~3mm。


人工蟻巣を作成し、巣内部を観察した時の様子を中心に紹介します。


写真①:巣内部から巣口を蓋するヒラズオオアリの兵アリ。11.III.2020

写真②:シャーレに中空の枯れ枝を内部が見えるように半分に切って貼り付けた人工的な蟻巣。11.III.2020

写真③:巣口を作る小型働きアリ。11.III.2020

写真④:ピンセットで作った巣口から外の様子をうかがう兵アリ。11.III.2020

写真⑤:巣口を蓋する兵アリ(矢印)。11.III.2020

写真⑥:自然状態の巣口(矢印)。兵アリがピッタリ蓋をすると巣口がわかりづらい。10.III.2020 岐阜市

写真⑦:巣口が大きくなりすぎたのか、2頭の兵アリで巣口を防衛している。10.III.2020 岐阜市

写真⑧:巣口から出る小型働きアリ。10.III.2020 岐阜市

写真⑨:巣口の蓋をするヒラズオオアリの兵アリ上を通り過ぎるヒラズオオアリの小型働きアリ。10.III.2020 岐阜市

岐阜のアリ

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