アリジゴク(クロコウスバカゲロウ)その2

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アリジゴク(クロコウスバカゲロウ)その2

 

クロコウスバカゲロウ:ウスバカゲロウが寺社の軒下など雨のかからない場所に生息するのに対して、このクロコウスバカゲロウは海岸や河川の砂地に生息します。幼虫はいわゆるアリジゴクですり鉢状の巣を作り、アリなどの小昆虫が滑り落ちてくるのを待ちます。初夏に砂の中で繭を作り成虫へと変身します。幼虫(アリジゴク):10mm程度、成虫:30mm程度。


今回はクロコウスバカゲロウの蛹化と羽化の様子を紹介します。

写真①:羽化12時間後のクロコウスバカゲロウの成虫。 飼育 VII.2020

写真②-1:十分に成長した幼虫は砂の中で繭を作る。繭を開いてみると体を丸めた幼虫が観察できる。関市 飼育VI~VII.2020

写真②-2:土繭を作ってから約9日後、幼虫は蛹になる。右端に脱皮殻が見える。関市 飼育VI~VII.2020

写真③-1:蛹化の様子。首付近背側の表皮に裂け目ができ成虫の頭部が現れる。関市 飼育 VI~VII.2020

写真③-2:蛹化の様子。複眼と触角が現れる。関市 飼育 VI~VII.2020

写真③-3:蛹化の様子。立派な大あごが現れる。関市 飼育 VI~VII.2020

写真③-4:蛹化の様子。ほぼ脱皮が完了。関市 飼育 VI~VII.2020

写真③-5:蛹化の様子。蛹の大あごはすでに固く、差し込んだティッシュに噛みつく。関市 飼育 VI~VII.2020

写真④-1:羽化の様子。蛹になってから約15日後、成虫へと変化する。最初に背中に裂け目ができる。関市 飼育 VII.2020

写真④-2:羽化の様子。頭部と縮んだ翅が出てくる。関市 飼育 VII.2020

写真④-3:羽化の様子。蛹の殻を脱いだ成虫は急いで翅を伸ばす場所に移動する。関市 飼育 VII.2020

写真④-4:羽化の様子。翅を伸ばせそうな場所に移動すると足場をしっかり固定する。関市 飼育 VII.2020

写真④-5:羽化の様子。足場を固定すると、体液を翅に送り伸ばし始める。関市 飼育 VII.2020

写真④-6:羽化の様子。半分以上の翅が伸びた。関市 飼育 VII.2020

写真④-7:羽化の様子。ほとんど先端まで翅が伸びた。関市 飼育 VII.2020

写真④-8:羽化の様子。完全に翅が伸びた。関市 飼育 VII.2020

写真⑤:羽化直後、まだ体が白い。関市 飼育 VII.2020

写真⑥:羽化直後、正面から。関市 飼育 VII.2020

写真⑦:羽化10時間後、正面から。関市 飼育 VII.2020

岐阜のアリ

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