イツツバアリ( Acropyga nipponensis ):伊豆諸島、四国、九州、琉球列島で記録されています。近年、和歌山県と三重県で生息を確認していますが、岐阜県では未発見です。林内の石下や土中に営巣します。巣内には必ずシズクアリノタカラカイガラムシが見られ、アリはこのカイガラムシの甘露に依存し、カイガラムシはアリにより守られる関係にあります。両者は互いの存在なしでは生存できない絶対的共生関係にあります。体長:2mm。
写真①:シズクアリノタカラをくわえようとするイツツバアリの働きアリ。三重県志摩市 24.IX.2016
写真②:シズクアリノタカラに興味を示す働きアリ。アリは自分の幼虫よりカイガラムシをくわえようとする。三重県志摩市 24.IX.2016
写真③:幼虫をくわえて運ぶ働きアリ。三重県志摩市 24.IX.2016
写真④:脱翅女王と働きアリ。三重県志摩市 24.IX.2016
写真⑤:有翅女王の顔。大顎の内側には和名の由来になった5つの歯が確認できる。三重県志摩市 24.IX.2016
写真⑥:カイガラムシに興味を示す有翅女王。三重県志摩市 24.IX.2016
写真⑦:カイガラムシをくわえる有翅女王。三重県志摩市 24.IX.2016
写真⑧:カイガラムシをくわえる有翅女王。三重県志摩市 24.IX.2016
写真⑨:有翅女王(右)とオスアリ。三重県志摩市 24.IX.2016
写真⑩:有翅女王とオスアリ(手前)。三重県志摩市 24.IX.2016
写真⑪:オスアリ。三重県志摩市 24.IX.2016
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