テラニシクサアリ

ヤマアリ亜科  

ケアリ属:日本には18種が記録されています。岐阜県には16種が確認されています。 


テラニシクサアリ( Lasius orientalis ):北海道と中部以北の本州に分布します。山地帯から亜高山帯に生息します。他のクサアリ類に比べやや小型で樹木根部の空洞に営巣することが多く、アリ道を作ってアブラムシに集まり甘露を主なエサとしています。キイロケアリの巣に一時的社会寄生することが知られています。岐阜県では北部に分布します。 体長:3.0~3.7mm。


写真①:テラニシクサアリの有翅女王アリ。触角柄節は著しく平たくつぶれた形状。高山市 26.VII.2016

写真②:アリ道を歩行する働きアリ。腹柄節は低く、側面から見ると逆U字状。高山市 2.VIII.2014

写真③:巣内の働きアリ。全身は伏毛でおおわれる。高山市 26.VII.2016

写真④:働きアリの頭部は伏毛で密におおわれる。高山市 26.VII.2016

写真⑤:女王アリは全身が伏毛でおおわれる。高山市 26.VII.2016

写真⑥:女王アリを正面から。高山市 26.VII.2016

写真⑦:オスアリ。高山市 26.VII.2016

写真⑧:テラニシクサアリ(黒色)とキイロケアリ(黄色)の混合巣。高山市 3.VII.2013

写真⑨:テラニシクサアリとキイロケアリの栄養交換。高山市 3.VII.2013

写真⑩:テラニシクサアリの巣周辺にはニシカワクサアリアリヅカムシが生息することがある。高山市 7.VII.2013

写真⑪:ニシカワクサアリアリヅカムシのオスは後脚脛節(矢印部分)が顕著にくびれる。高山市 7.VII.2013

写真⑫:テラニシクサアリ巣内にいたアリヅカコオロギ。高山市 26.VII.2016

岐阜のアリ

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